オーダースーツとシャツを、中国の速さで
この十年のどこかで、「アジアでスーツを作る」の中心は香港やバンコクから上海へ静かに移りました。速さは同じ、同じ値段ならウールは上、そして生地市場は二つ揃いのオーダーを「特別な行事」ではなく「三日で終わる日常の仕事」として扱います。
結果として旅行者は、体に合ったウールのスーツと、自分の肩に合わせて裁った二枚のシャツを持ち帰り、それでもロンドンやニューヨーク、シドニーでオーダースーツを一着作る金額よりお釣りが来ます。
はじめから終わりまでの流れ
重心は南外灘軽紡面料市場(陸家浜路399号)——三フロアに数十の仕立て屋が並びます。手順はこう。店を選ぶ、反物から生地を選ぶ、採寸(十分)、一日から三日後に仮縫いへ戻る、その一、二日後に仕上がりを受け取る。
| 内容 | だいたいの値段 | 日数 |
|---|---|---|
| 二つ揃い、標準的なウール混 | ¥600〜1,200 | 3〜5日 |
| 二つ揃い、上質な輸入ウール | ¥1,500〜3,500 | 4〜7日 |
| シャツ(綿、オーダー) | ¥100〜300 | 2〜3日 |
| カシミヤまたはウールのコート | ¥800〜2,500 | 3〜7日 |
まともな店はどこも特急を受け、たいていは海外発送もします。どちらも追加料金はかかりますが、大した額ではありません。仮縫いは一回が標準。体型が合わせにくい人は二回頼んでかまいません、嫌がられません。
¥800 と ¥8,000 の差は何か
市場のスーツはミシン縫いのオーダーメイドです。つまり、既成の型紙をあなたの寸法に合わせて調整したもの。欧米の「カスタム」チェーンが五倍の値段で売っているのと、まったく同じものです。ただしビスポークではありません——一から引いた専用の型紙、手で毛芯を入れる工程、仮縫いを何度も重ねる作り方、そこまではしていない。
上海にはその階層もあります。W.W. Chan のような老舗は上海仕立ての系譜(1930年代の銀行家たちを着せた「紅幇」の仕立て屋)を継いでいて、ビスポークはおよそ ¥8,000 から、工期は週単位。スーツで生計を立てている人になら、これは本当に世界水準の買い物です。そうでない人には、市場の階層が賢い選択。
良い仕上がりにするために
- 一番よく合っている服を持っていくこと。今ちゃんと合っているジャケットかシャツです。「これを写して、袖だけ直して」は、どんな語彙より強い。
- 生地の伝説は疑うこと。「イタリアのスーパー150ウール」がスーツ一着 ¥800 なら、それは物語です。手で判断を——重さ、握って離したときの戻り、垂れ方。
- 決めた仕様は写真に残すこと——ラペル幅、ボタン、裏地、裾の丈。仕立て屋に持ってもらって撮ります。受け取りのときの仕様書になります。
- 仮縫いの余裕を。到着から出発まで五日あれば快適、48時間でも可能ですが、直す余地が一切なくなります。
中国語が要る部分
店の差は大きく——見事に裁つ店もあれば、速く縫うだけの店もあり——通路から見ただけでは分かりません。値段の交渉も、生地の話も、仮縫いでの注文も、すべて中国語で動きます。
そこを KORA が引き受けます。実績のある店を挙げ、到着前に中国語で値段と仕様を詰め、日程を現実的に保って、帰るときにスーツがちゃんとスーツケースに入っているようにします。
上海に五日います。出発前に仮縫いまで入れて、オーダースーツを一着仕上げる段取りを組んで。
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